AudioFBT Simple-ver
放電から音楽が流せるFBT(フライバックトランス)ドライバーの
簡易版です。

このページではSSTCよりも簡単に作れるアーク放電スピーカーの作り方を紹介します。


いきなり回路図を出しても良いのですが、
一応まずは仕組みから行きましょう。読みたくない人は飛ばして貰ってかまいません。


-------------------以下原理説明------------------------

さて、FBTドライバーと言うからにはFBTをドライブするわけですが、
普通にFBTをドライブするだけでは音楽は鳴らせません。
当然ですね、音楽信号の乗っていない普通の50%デューディーの波形で
普通にスイッチングする訳ですからね。

では、音楽をFBTから出すためにはどうしたら良いか。


スイッチング出来る波形(矩形波)に音楽信号を乗せ(変調)てやれば良い訳です。


そこで都合の良いのがパルス幅変調、PWM(Pulse Wideth Modulation)
と言う変調方式です。

PWMは、入力された波形(今回だったらオーディオ信号)と比較波(下図では鋸歯状波)
とを比較し、比較結果に応じて出力パルスの幅を変更すると言う変調方式です。

多分言葉よりも図の方が分かりやすいので、図を出しましょう。
PWM説明

うまい具合にパルス幅と入力信号の大きさとがリンクしているのが見て取れます。
出力波形にローパスフィルターをかけると元の入力信号に戻るのも想像に難くないと思います。

人間の耳には可聴域というバンドパスフィルターが勝手に掛かっているので、
スイッチング本来の音は聞こえず、PWM出力にローパスフィルターを掛けた音。
即ち入力信号と同じ音が聞こえる。と言う訳です。

アーク放電から音が聞こえるのは、普通のスピーカーが空気を振動させて音を出しているのと
同じように、アーク放電が空気を膨張(振動)させて音が出ていると考えて問題ないです。

普通と違うのは、アーク放電に加わるエネルギーがPWMされたオーディオ信号だと言う事だけです。


---------------以上原理説明終わり----------------------

では早速作ってみましょう。
回路図は以下の通りです。

回路図
※見にくい場合は画像の上で右クリック保存をして見てください


基本的には回路図通りに組んだら動きます(笑
・・・が。一応細かい事をチョロチョロと。


そのままプレイヤーから直で繋ぐと音が小さい場合がありますので、
その辺は適宜アンプを咬ませる等の改良をしてください。


今回は秋月電子の激安パワーMOSFET「SUP85N15-21」を使用しましたが、
他のMOSFETを使ってもこの回路で動きます。・・・が。
パワートランジスタを使うのは避けた方が良いです。スイッチングが追いつかない可能性があります。
IGBTは確実に追いつかないので避けてください。


電源は10[V] 4[A]以上を常時出力できる電源を使用してください。
乾電池駆動は避けてください。


電源電圧の上限は20[V]まではテスト済みです・・・が。
それ以上は保障の範囲外です。
25[V]までは動作できると思います。


2PINから出ている可変抵抗で放電強度の変更ができます。
曲に合わせて強度を変えてください。
ただし、あまり強くしすぎるとFBTの寿命が縮みます。


以上。
くれぐれも感電に注意して自己責任においてご使用ください。

因みに動作させるとこんな感じです。



ダウンロード版


最後に材料の入手経路を書いておきます。参考にして下さい。

TL494_______秋月電子(カウンターのみ)
      |__マルツ電波(秋葉原館店頭)
      |__千石電商(ネット通販)

SUP85N15-21_______秋月電子


2SC1815_______秋月電子
       |___千石電商
       |___鈴商
       |___マルツ電波


2SA1015_______秋月電子
       |___千石電商
       |___鈴商
       |___マルツ電波


FBT________自宅のCRT又は自宅のブラウン管TV
    |____野生のCRT又は野生のブラウン管TV

では、ノシ